LINEのいじめを監視するサービスが登場 Filii

Filii -世界とつながる時代のこどもセキュリティ-

中学生くらいの子どもから深刻な問題となっているLINEのいじめ。自分も中学生の子どもをもつ親として、注目している。

LINEいじめは、昔々で言うところの、教室内での手紙回しとかの発展系と言えると私は思う。コミュニケーションの原点は会話と文章だからだ。LINEが深刻な問題となっているのは、別に難しい話ではない。話している内容が、話題になっている人物に届かないということは問題ではなく、むしろ、その状況に対処できない子ども(周囲で止められない子ども)が増えていることが問題なのではないかと私は思う。

例えば、1人が「○○ってむかつくよね」と言う。LINEであれば、同じグループ内の何人かの”既読”マークが付き、「既読4人」という具合に表示される。既読したのに返信しないことを肯定と受け取ると、その後、その1人が言うであろう言動に対して、口を挟むことができなくなる。

そして会話のスピードだ。

自分が参加していないうちに進んでいき、結局のところ肯定したことになってしまう。反論するタイミングを逃すのだ。

これらはLINEというよりも、一方通行のメッセージのやり取りであるメールやチャットに共通した問題点であると思う。特にグループ化されている場合はなおさら会話のスピードは速く感じる。

2つ、子どもたちが誤解している点をあげるとすると、LINEの会話は通常の会話よりも情報量が10分の1以上少ない。会話であれば10秒のところを、1時間以上かかって伝えていることもある。

もう1つは、LINEによる意思表示のニュアンスをスタンプに頼った場合、受け手の印象は受け手によって変わるということだ。これらは文章表現力の乏しい若い世代にとって致命的で、受け取った印象をそのまま引きずってしまい、誤解を解こうという努力が無い。自分が言ったことがきちんと相手に伝わっていると思っているからだ。

私の考えでは、子どもたちの学校内での会話とLINEによる会話の時間が、逆転することによって、この事例は深刻さを増していると思う。

私が考える特効薬は、子どもからコミュニケーション手段を取り上げることだ。次に、子どもたちが自由に会話できるように、LINEをぽちぽちやっていたら、「会って来い」と言えばよい。家にいるからといって自分の子どもたちが何をやっているか把握していない親の責任もあると言える。

そんな中で、保護者向けのLINE監視サービスが登場した。無料で使える。

LINEいじめ、親に代わり監視サービス 単語チェック

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140704-00000013-asahi-soci

 子どもが無料通信アプリ「LINE」で友達から受け取ったメッセージを、親に代わって監視するサービスが登場した。いじめや性犯罪など、LINEを使ったトラブルに子どもが巻き込まれているのを、早期に発見するのがねらいだ。

 ITベンチャー「エースチャイルド」(東京都品川区)が、6月30日から、交流サイト監視サービス「Filii(フィリー)」に、LINEを監視する新機能を加えた。「隠す」(持ち物を隠す)や「応援」(援助交際など)といった、いじめや犯罪に関係しそうな延べ約2万語を選定。子どもがLINEで受け取るメッセージの中で連続して使われると、「いじめや犯罪の可能性がある」と、親が閲覧する専用ページに警告を表示する。警告は緊急度の高さに応じて3段階あり、親は、誰との会話でいつどんな単語が使われたかを確認できる。メッセージ本文を見ることはできない。同社によると、LINEを監視するサービスは初めてという。

 

このサービスはITリテラシの低い親にとっては画期的だなと思う。子どもたちの言論を監視することで、LINEに書き込まれた内容を把握することができる。子どもたちがいじめを受けてしまったことを知ることができるのだ。

もしこのサービスを使うとして、気をつけて欲しい点が2つある。

1つは必ず子どもたちに隠すか話してから導入するかを夫婦で相談すること。

もう1つは絶対に内容についての話題を食卓で出さないことだ。夫婦で相談して、それから子どもたちときちんと話して欲しい。

 

私が心配していることは、親が、「LINEによるいじめ」というのを考えてしまうことだ。いじめは、LINEが起こしているものではない。学校内で起こっているのだ。学校で起こっているいじめがLINEに派生しているだけで、LINEは被害者であると私は思う。

通常のコミュニケーションを大切にしよう。子どもの友だちが家に来て遊ぶことは、良いことだと認識しよう。むしろいじめが心配であれば、毎日のように友だちを呼んだほうがいい。それによって、トラブルを未然に防いだり、自分の子ども以外からの情報も入ってくる。

LINEで起こっている問題は、必ず現実で起こっている問題の一角に過ぎない。保護者はまず現実で起こっているという認識を強く持とう。そして、こういうサービスに多少の力添えをしてもらうことで、自分のわからないところを減らしていく努力を惜しまないことが重要だと私は思う。


投稿者:

1yaan

1yaan

株式会社パラファミリー社長。 前職は証券系のシステム開発をやっていたため、独立して今に至る。 お休みーと言ってから寝るのが早い。 画像はうさぎドロップのりんちゃん。公式HPで配布しているにも関わらずかわいすぎて愛用。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です