WordPressが簡易なサイト構築の定番の一つになって久しいですが、PHPで書かれているためかサーバーにとってはそこそこ重いんですよね。
(この軽さの点でいえばMovableTypeのほうが優れていたような気がしますが、最近はあまり見かけない気がします)
さくらインターネットが、そんなWordPressが高速に動作するようチューニングした仮想サーバーを用意してくれました。
そういえば弊社には負荷の高いWordPressサイトが1つ以上あったっけな……これは移行して使ってみるしかない!
……とY氏に言われまして。
ちょくちょくY氏の思い付きの実行隊員にされることの多いさみどりですが(扱ったことのないPythonでWindowsのソフト作ったり、それにCOM通信やWeb通信機能を盛り込んだり。当時のさみどりはサーバー管理専門だったんですが、おかげさまで今やマルチな戦士に)
今回も例に漏れずさみどりがKUSANAGIを導入することとなりました。
なのだけど……今回は楽でしたね!
- DNSは事前に設定しておく。
すぐにいじれないならhosts登録でも作業はできるけど、Let’s encryptが使えるのはDNS登録後のみ。 - (1ページ目)クラウドのホストを1個借りる。OSにKUSANAGIを選択。
- (2ページ目)
yum --enablerepo=remi,remi-php56 update -y
でパッケージを最新化。 kusanagi init
でサーバーの初期設定。- 2ページ目の残り全部が対話形式で全部進みます。
- 確かここでLinuxのkusanagiアカウントのパスワードを求められる。入力内容は後々使うので忘れずに。
- (3ページ目)
kusanagi provision public_html
でサイトの用意をする。- ここで入力したpublic_htmlの部分がDocumentRootのディレクトリ名になり、あとからの名前変更はかなり面倒くさいみたいなので名前にこだわりのある人はちゃんと考えてつけましょう。
- 3ページ目の残り全部が対話形式で全部進みます。
- 途中で入力するデータベース名、MySQLユーザー名、パスワードは後でWordPressセットアップ時に聞かれるので覚えておくように。
なお新設ではなく移行の場合は、移行元サイトと同じにすると面倒がないです。 - 途中Let’s Encryptで使うメールアドレスを聞かれます。入力任意ですが、費用をかけずSSL化できて便利だし、Googleが「全てのサイトはSSL化すべき」とか言っちゃってるらしいので、問題がないならやっておいたほうが無難です。
- ここから新設か移行かでちょっと違う。
- 新設の場合、(4ページ目)WebアクセスしてWordPressのセットアップ
- 【さあ、始めましょう】ボタンを押すと wp-config.php を作るフォームへ行きます。
ファイルを手入力で作る人には馴染みのない画面。
ここでさっきのデータベース名、MySQLユーザー名、パスワードを入力。 - 次はおなじみ、WordPressのタイトルやアカウントを登録するフォーム。ちゃちゃっと入れて【WordPressをインストール】を押せばセットアップ完了です。
- 【さあ、始めましょう】ボタンを押すと wp-config.php を作るフォームへ行きます。
- 移行の場合、ここで移行元サイトのファイルとDBデータをKUSANAGIサーバーに持ってくる。
- 旧サーバーのファイルをtarで固め、DBのdumpを取って、それらのファイルをKUSANAGIサーバーへ。
- /home/kusanagi/public_html のファイル丸ごとを一度tarで固めてバックアップしておく。
- 旧サーバーのファイルを展開して public_html を上書き。
さらに元々の public_html を固めたtarを展開して再上書き。 - 旧サーバーのDB dumpをMySQLに展開する。WordPress用のMySQLユーザーでやるのがよい。
- Webアクセスして旧サイトと同じように表示できれば移行完了。
- 新設の場合、(4ページ目)WebアクセスしてWordPressのセットアップ
- WordPressの更新はKUSANAGIサーバー内部だけで動くFTPによって行う(FAQのQ3を参照)。
ここで最初の頃に入れたLinuxのkusanagiアカウントのパスワードが必要。
という具合。
文字だけだとわかりやすさは伝わらないでしょうけど、ほぼ解説通りで迷うことがありませんでした。
スペックのほうですが、このサイトは移行した翌日にやんごとなき理由でアクセスが集中、負荷がかなり高まったはずなのですが華麗に乗り切りました。
今後WordPressはだいたいKUSANAGIに任せてしまってよさそうな予感がします。